ニュー・セントアンドリュースは、私が今までプレーした中で最も美しくすばらしいゴルフ場の1つです。
このコースはすでに口伝えで世界の多くのゴルファー達の間で有名になっています。ここで大きなトーナメントが催される日が来れば、
日本国内のみならず世界にその真価を認められることでしょう。このコースのすばらしい点は、まず壮厳な山合いに配された美しいスタートでしょう。
しかしながらコース自体は格別急勾配という訳けではありません。全18ホールを通して見事な盛り上りを呈しており、
ほとんどのティー、フェアウェイ、グリーンからすばらしい展望が望めるのです。全体のレイアウトがあまりに美しいのでゴルフの良し悪しはともかくそこにいるだけでも満喫できます。
もう一つの際だった魅力は、驚くほどバラエティーに富んだホールとショット。谷間いのホール、丘の中腹のホール、海岸地帯で見られるようなホール、
林間のホール、直線のホール、ドックレックホール、また大きいグリーンや小さいグリーン、ダブルグリーンさえもあります。
これは、スコットランドのセントアンドリュースのオリジナルであり他では類をみません。ラフはそう広くはないが、
ハザードは十分あり池の配置は実に見事な設計です。また、このニュー・セントアンドリュースでは、
すぐれたゴルフ場の常であるようにフルセットのクラブを巧みに使いこなすことが要求されます。
私自身、今まで六回程このコースでプレーしてみましたが、その都度、またプレーをしてみたいと云う気持ちを起させる名コースです。
世界の優れたゴルフ場の特徴で、プレーの結果の善悪にかかわらず決してプレイを退屈させないコースです。
ニュー・セントアンドリュースは、私が常日頃楽しみにしているコースであり、ショットにおいては、まさに挑戦するコースです。
このコースを設計したのが誰であるかを考えみれば、このすばらしいレイアウトの所似も納得がいくでしょう。
なぜならば、ジャック・ニクラスは、彼が勝ち取ったチャンピオンシップほど数多くはゴルフ場の設計をしていませんが、
ゴルファーとしてのみならず建築に分野でも優れた素質を持っています。ジャックは、地形に対する達観した洞察力、世界中の名だたるゴルフ場を歩いた経験と、
立派なゴルフ場を創りたいと云う熱望を持って、自分の競技がすんだ後でもいそがしく活躍しています。
彼が今までにプレーしたすべてのホールの記念すべき思い出に加えて、彼の完璧さを考えれば彼が今までに設計したコースは数多くはありませんが、
すべて高く評価されていることも驚くにおよびません。
私の個人的な意見を述べれば、ニュー・セントアンドリュースはニクラス氏の傑作であり、たとえこれから彼が多くのゴルフ場を創ったとしても、
ニクラス作品集の中でも代表作であると思います。
ニュー・セントアンドリュース完成の際にジャックと共に働いた経験、またアメリカでの彼の設計によるコースを見て、私もゴルフ場建設にかなり興味を持つようになりました。
そして私自身もいつの日か設計を手掛けて見たいと望んでいます。私が学んだことの一つにゴルフコースを設計するうえで最も難しいことは、
それチャレンジしがいのあるしかもすべてのクラスのプレーヤーに対して公平なものを創ることです。
これはまさに偉大な技術であり、合衆国のオーガスタ・ナショナルのほかはニュー・セントアンドリュースほど良く設計されたものを見たことがありません。
特に一定の風の状態のものでバックティーを使う一流のプロ達にとってチャレンジしうるし、また一般のゴルファーの能力に合わせたホールもあります。おそらくこれが素晴
しいコースと云われる有力な要因でしょう。 もちろんいかなるゴルフ場においても、その最終的な価値評価はいかにプロフェッナルなトーナメントに答えうるかと云うことですが、
ニュー・セントアンドリュースにとっても同じことが云えるでしょう。トーナメント出場者の立場から見て、このコースは理想的なバランスをもっています。
9つの実にディマンディングなホールと、バーディが可能な9つのホールがあります。
スコアーカードに目を通しながら、コースを見ることにしましょう。